【なぜ乾燥工程は重要?】木材乾燥は住宅品質確保のベース

私たち堤木材は木材の調達から出荷まで生産工程を一貫して行っています。
その中でも木材の品質を決定づける重要な工程である「高周波・蒸気複合乾燥機」の工程のについて詳しく解説します。

住宅クレームの多くは、乾燥に関わる品質に起因します。
木材は、品質の良い乾燥を行うことで、初めて建築材料として優れた性能を発揮します。

堤木材のプレカット生産工程

①寸法安定性

木材が狂うのは、水分が減少(乾燥)することによって、収縮が起こるためです。 乾燥が不十分な材は、使用中に反り・曲がりが発生したり、背割りが開いたり、隙間ができたりします。

②強度性能

乾燥により、曲げ強度などの強度性能が向上します。一方、最新の研究では、高温で長時間乾燥された材の曲げ強度の低下が報告されています。また乾燥の不十分な材は、接合部がゆるむなどの不具合が発生します。

③割れ

木材の割れは、材面割れと内部割れの2種類があります。
材面割れ:乾燥の初期に現れるV字状の割れです。強度性能に与える影響は、ほとんどありません。
内部割れ:乾燥の後期に現れる材内部の割れです。芯持ち材を長時間高温で乾燥した場合、特に顕著に発生します。

接合強度の低下を招くなどの問題が発生しています。

④変色

人工乾燥により材色は暗色化しますが、特に高温で長時間乾燥された場合は顕著です。

⑤耐蟻性・耐腐朽性

乾燥により、耐蟻性・耐腐朽性は向上します。最新の研究により、長時間高温で乾燥された材の耐蟻性や耐腐朽性が劣化することがわかってきました。

品質の悪い乾燥がもたらす5つの弊害

乾燥不足材

見せかけの乾燥材です。
表層部は乾燥されていますが、材心には水分が残って(水分傾斜)いますので、使用後3ヵ月~6ヶ月で狂いや材面割れ等が発生します。表層部しか測定できないハンディタイプ含水率計で含水率20%程度の材は乾燥不足材です。

高温過度乾燥材

長時間高温で乾燥された場合、木材本来の性質が劣化・不均一傾向にあります。
材色が暗色化し、曲げ強度の低下がみられます。材面割れはほとんどありませんが、内部割れが発生しやすく、水分傾斜が大きいため、寸法安定性にもバラツキがみられます。また最新の研究では、耐蟻性・耐腐朽性の劣化の他、接合金具の腐食が進むなど問題点が報告されています。

複合乾燥材

中温蒸気と高周波の複合乾燥により、高品質に乾燥された材です。
初期段階では表面割れを抑えるため、120℃でドライングセットを行います。
材色の変化が少なく、材面割れ・内部割れともに抑制されています。水分傾斜が解消されていますので、寸法安定性が高いのが特長です。

堤木材の乾燥材
堤木材の乾燥材

▲堤木材は乾燥材を潤沢に在庫しています。

当社の導入している乾燥機は、2つの加熱方式を組み合わせたハイブリッド型です。

高周波・蒸気複合乾燥

高周波による内部加熱

熱伝導率の低い木材に対し、高周波エネルギーを用いて水分の多い材の中心部を選択的に、かつ直接120℃程度まで加熱します。

蒸気による外部加熱

同時に、120℃の高温セットを行い、その後乾燥機庫内を70~90℃の半湿蒸気で満たし、木材表面を均一に加熱・乾燥させます。

この内部と外部の温度勾配によって生じる圧力差を利用し、材中心部の水分を熱移動への影響に移動させ、排出します。 これにより、木材へのダメージを最小限に抑えながら、迅速で均一な乾燥を実現します。

乾燥材の品質についてや更なる堤木材の特徴については、サービス資料にも追加をしております。
ぜひサービス資料をご確認ください。